気になるプロジェクト形式の仕事を見つけたけれど、「提案」の画面で何を書けばいいか分からず、そっとページを閉じてしまった…そんな経験はありませんか?
「自己PRって言われても、自慢できる経歴なんてないし…」 「どんな文章を書けば、相手に失礼にならないのかしら…」 「たくさんの応募者の中から、私なんて選ばれるわけがない…」
提案文は、クラウドワークスで本格的なお仕事を獲得するための、最初の、そして最大の関門です。ここで手が止まってしまうお気持ち、本当によく分かります。
でも、大丈夫です。 採用される提案文には、必ず**「共通の型」が存在します。そして、私たち50代の人生経験こそが、他の応募者にはない「最高の武器」**になるのです。
この記事では、クライアントがどこを見ているのかという視点から、コピペで使える基本テンプレート、そして状況別の具体的な文例まで、あなたが自信を持って提案文を書けるようになるための全てをお伝えします。
クライアントは「提案文」のどこを見ている?採用される3つの共通点
まず、お仕事を発注するクライアントが、たくさんの提案文の中から「この人にお願いしたい!」と選ぶとき、どこを見ているのでしょうか。ポイントは、たった3つです。
1. 募集要項を、きちんと読んでくれているか クライアントが一番がっかりするのは、「ちゃんと募集要項を読んでいないな」と分かる提案文です。逆に、募集要項の中の言葉を引用し、「貴社の〇〇という点に共感しました」と書くだけで、「この人は真剣に考えてくれている」と、信頼度がぐっと上がります。
2. 求められるスキルや経験を持っているか(あるいは、それに代わる強みがあるか) もちろん、募集内容に合ったスキルや経験があれば有利です。しかし、未経験の場合でも落ち込む必要はありません。「〇〇の経験はありませんが、20年間主婦として培ってきた丁寧さには自信があります」というように、人生経験を「仕事に活かせる強み」としてアピールすることができれば、十分に戦えます。
3. 人柄や、真面目に仕事をしてくれそうか 最後は、文章からにじみ出る「人柄」です。丁寧な言葉遣い、仕事への熱意、迅速な返信を心がける姿勢などが伝われば、「この人なら、責任をもって最後までやり遂げてくれそうだ」と、安心して仕事を任せることができます。これは、まさに私たち50代が最も得意とするところですよね。
【コピペで使える】採用される提案文の基本テンプレート
上記の3つのポイントを押さえた、どんな案件にも応用できる基本のテンプレートです。まずはこの型をベースに、あなた自身の言葉を肉付けしていくのがおすすめです。
はじめまして、*****と申します。
この度は、[募集している仕事のタイトル]の案件を拝見し、大変興味を持ちましたので応募させていただきました。
[ここに応募動機や、募集要項で共感した点を書く]
例:募集要項にありました「50代の主婦目線を求めている」という点に、まさしく私のことだ!と感じました。
[ここに自分の経験やスキルが、どう役立つかを書く]
例:ライターとしての実務経験はございませんが、20年間子育てをする中で、ママ友の悩み相談に数多く乗ってまいりました。その経験は、読者の心に寄り添う記事を執筆する上で、必ずお役に立てると考えております。
[ここに稼働可能な時間や、連絡について書く]
例:平日は毎日3時間程度、週末は5時間以上のまとまった作業時間が確保可能です。ご連絡には、日中であれば基本的に1時間以内に返信いたします。
[最後に、仕事への熱意や意気込みを書く]
例:未経験の分野ではございますが、一日も早く貴社に貢献できるよう、誠心誠意、責任を持って務めさせていただきます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【状況別】具体的な提案文例3選
それでは、上記のテンプレートを元に、初心者が応募しやすい3つの状況に合わせた具体的な文例を見ていきましょう。
文例1:未経験OKの「ブログ記事ライティング」に応募する場合
【ポイント】 スキルがない分、「なぜこの仕事がしたいのか」という熱意と、自分の人生経験がどう活かせるかを具体的にアピールする。
はじめまして、*****と申します。 この度は「50代女性向けライフスタイルブログの記事作成」の案件を拝見し、ぜひお力になりたいと思い、応募させていただきました。
募集要項にありました「丁寧な暮らし」というテーマに、日頃から大変関心を持っております。
ライターとしての実務経験はございませんが、20年間専業主婦として家族の健康を考え、季節の移ろいを大切に暮らしてまいりました。その中で得たささやかな知恵や工夫は、同じように毎日を頑張る50代の読者様の心に、きっと寄り添えるものと信じております。
稼働時間は平日の日中に3時間程度確保できます。ご連絡には迅速・丁寧に対応することをお約束いたします。
未経験ではございますが、誰よりも真摯に、そして丁寧に、読まれる方の心に温かい灯をともすような記事を執筆したいです。 ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
文例2:スキルに自信がない「データ入力」に応募する場合
【ポイント】 スピードや専門スキルではなく、「真面目さ」「正確性」「責任感」といった人柄の良さを最大限にアピールする。
はじめまして、*****と申します。 「顧客リストのデータ入力」の案件を拝見し、私の強みを活かせるのではないかと思い、応募させていただきました。
Excelの高度な関数などは使えませんが、長年、町内会の会計担当として、間違いが許されない数字を扱ってきた経験がございます。そのため、ご提示いただいたデータを、正確に、そして丁寧にコツコツと入力する作業には自信があります。
納期はもちろんのこと、秘密保持についても厳守することをお約束いたします。
平日は1日2〜3時間、集中して作業する時間が確保できます。 地道な作業ではございますが、貴社の業務が円滑に進むよう、責任を持って最後までやり遂げます。 何卒よろしくお願い申し上げます。
文例3:少しだけ関連経験がある「口コミ・体験談」に応募する場合
【ポイント】 タスク形式などで得た、ささやかな経験も「実績」として具体的に示し、即戦力になることをアピールする。
はじめまして、*****と申します。 「新発売の化粧水に関する口コミ作成」の案件に、大変魅力を感じ応募させていただきました。
以前、クラウドワークスのタスク形式におきまして、美容・コスメ関連の口コミやアンケート回答を50件以上こなした経験がございます。 その経験を活かし、単なる感想ではなく、募集要項にありました「50代の肌の悩みに響く、具体的な言葉選び」を意識したレビューを作成できると考えております。
また、私自身、長年乾燥肌に悩んでおり、様々なスキンケア商品を試してきました。そのリアルな生活者としての目線も、必ずお役に立てると確信しております。
納期厳守はもちろん、ご期待以上の品質で納品できるよう努めます。 ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。
まとめ:テンプレートを「あなた自身の言葉」に変えて、想いを伝えよう
3つの文例、いかがでしたか?「これなら、私にも書けそうかも」と、少し感じていただけたでしょうか。
テンプレートや文例は、あくまであなたの想いを伝えるための「器」です。一番大切なのは、あなたが「この仕事がしたい!」と心から思う、その真剣な気持ちです。
完璧な文章でなくても、その想いは、言葉の端々から必ず相手に伝わります。 勇気を出して、あなたの言葉で、心のこもった提案文を書いてみてください。
そして、えいやっ!と「送信」ボタンを押してみましょう。 その一回の勇気が、あなたの新しいキャリアの扉を開ける、魔法の鍵になるはずです。