クラウドワークスで、初めてのお仕事を無事に終え、報酬を受け取ったあなた。 「自分にもできた!」という達成感と喜びは、本当に素晴らしいものですよね。

しかし、その一方で、こんな風に感じてはいませんか?

「一つ仕事が終わるたびに、またゼロから仕事を探すのが、だんだん大変になってきた…」 「来月は、同じように仕事が見つかるかしら…」 「毎回、新しいクライアントとのやり取りに気を使って、少し疲れてしまう…」

その気持ち、非常によく分かります。単発のお仕事を繰り返し受注するのは、常に新しい畑を耕し続けるようなもの。安定した収入への不安は、常につきまといます。

そんなあなたの悩みを解決し、在宅ワークを「不安定な収入」から「安定した収入」へと劇的に変えてくれる魔法。それが、「継続案件」を獲得することです。

この記事では、あなたが「仕事を探す人」から、クライアントに「選ばれ、頼られるパートナー」になるための、具体的な道のりを、3つのステップでご紹介します。


そもそも「継続案件」とは?なぜそんなに大切なの?

まず、「継続案件」が一体何なのか、そしてなぜそれが私たちにとって非常に大切なのかを、しっかり理解しておきましょう。

● 継続案件とは? その名の通り、一つのクライアントから、継続的にお仕事をいただけることを指します。「このブログ記事、10本お願いします」といった契約はもちろん、「今月のデータ入力が終わったら、来月もお願いできますか?」といった、長期的なお付き合いも含まれます。

● なぜ、継続案件がそんなに大切なの? 継続案件を獲得することには、計り知れないほどのメリットがあります。

  • ① 収入が安定し、心の余裕が生まれる これが最大のメリットです。「来月も、〇〇さんからのお仕事がある」と思えるだけで、収入への不安が劇的に減ります。その心の余裕が、日々の生活を穏やかにし、新しい挑戦への意欲も湧かせてくれます。
  • ② 仕事探しの時間が、ゼロになる これまで、新しい仕事を探したり、提案文を書いたりするのに使っていた時間を、全て「作業時間」に充てることができます。これにより、時間効率が格段に上がり、同じ時間でより多くの収入を得られるようになります。
  • ③ コミュニケーションが、どんどん楽になる 同じクライアントと長く付き合うことで、相手の好みや仕事の進め方が自然と分かってきます。「阿吽(あうん)の呼吸」で仕事ができるようになり、気を使うストレスが減っていきます。
  • ④ 単価アップのチャンスが生まれる あなたがクライアントにとって「なくてはならない存在」になれば、「いつもありがとうございます。もし可能でしたら、来月から文字単価を少しだけ上げていただくことは可能でしょうか?」といった、単価交渉のチャンスも生まれます。

「この人に、またお願いしたい!」と思わせる3つの大原則

では、どうすればクライアントは「この人に、継続してお願いしたい」と思ってくれるのでしょうか。その根底には、3つのシンプルな大原則があります。

(原則1) 期待を「ほんの少しだけ」超える 言われたことを、ただ100点でこなすだけでは、相手の記憶には残りません。大切なのは、相手の期待を「101点」で超え続けること。 例えば、ブログ記事の納品時に、「タイトル案を、念のため3パターン考えてみました」と一言添える。データ入力の際に、気づいた誤字を「〇〇は、△△の誤りかと思われましたので、申し訳ありませんが修正させていただきました」と報告する。 そんな、ほんの少しの「おせっかい」や「気遣い」が、クライアントに「この人は、ただの作業者じゃない。一緒に仕事を良くしてくれるパートナーだ」という感動を与えます。

(原則2) 完璧なコミュニケーション これは、以前の記事でもお伝えした通りです。迅速な返信、丁寧な言葉遣い、こまめな進捗報告。これらを徹底することで、クライアントはあなたに仕事を任せている間の「不安な時間」がゼロになります。この「ストレスフリーな取引体験」こそが、リピートに繋がる強力な武器です。

(原則3) ポジティブで、学び続ける姿勢 修正依頼が来た時に、「すみません」と謝るだけでなく、「ご指摘ありがとうございます!大変勉強になります」と、前向きな言葉を添えられるかどうか。このポジティブな姿勢は、クライアントに「この人は、成長してくれる人だ」という未来への期待を抱かせます。


【完全ロードマップ】初めての継続案件を獲得するまでの3ステップ

それでは、いよいよ本題です。継続案件を獲得するための、具体的な3つのステップを見ていきましょう。

(ステップ1) 最初の単発案件を「オーディション」だと思って取り組む

あなたが最初に応募し、契約した単発のお仕事。それは、単なる作業ではありません。クライアントが、あなたの仕事ぶりを評価する**「公開オーディション」**の舞台です。

ここで、先ほどお話しした「3つの大原則」を、全力で実践してください。

  • 成果物で、相手の期待を少しだけ超える。
  • コミュニケーションで、相手を不安にさせない。
  • 修正依頼にも、前向きに対応する。

このオーディションに合格し、取引完了後に「評価5.0」と「感謝のコメント」をもらうこと。これが、継続案件への、最初の、そして最も重要な切符になります。

(ステップ2) 納品時に「次」に繋がる魔法の一言を添える

お仕事を納品する時のメッセージは、あなたの熱意と意欲をアピールする、絶好のチャンスです。ただ「納品します」と送るだけでなく、必ず**「次のお仕事への期待」**を伝える、魔法の一言を添えましょう。

【基本の文例】

この度は、貴重な機会をいただきありがとうございました。 もし他にも同様のお仕事がございましたら、ぜひお声がけいただけますと幸いです。

【少し積極的な文例(ライティングの場合)】

今回の「〇〇」というテーマ、大変興味深く、楽しみながら執筆させていただきました。 もし、このテーマの続編や、関連する△△といったテーマでの記事作成のご予定がございましたら、ぜひまたお力になりたいです。

この一言があるだけで、クライアントは「お、この人は意欲的だな。次も何かあったら、まずこの人に声をかけてみよう」と考えてくれる確率が、劇的に上がります。

(ステップ3) 取引完了後、数週間経ってから「ご機嫌伺い」の連絡を送る(上級者向け)

これは、ほとんどの人がやっていない、ライバルに大きく差をつける上級者向けのテクニックです。 取引が完了して、2〜3週間ほど経った頃に、こちらからさりげなく連絡を取ってみるのです。

ポイントは、仕事をおねだりするのではなく、あくまで**「納品した成果物が、その後どうなったか」を気にかける姿勢**を見せることです。

【文例】

[クライアント名]様

大変ご無沙汰しております。以前「[仕事のタイトル]」の件でお世話になりました、[あなたの名前]です。 その節は、大変お世話になり、誠にありがとうございました。

もし差し支えなければ、先日納品させていただきました記事の読者の皆様からの反響など、少しお聞かせいただけますと、今後の活動の大きな励みになります。

寒暖差の激しい季節ですが、〇〇様もどうぞご自愛ください。 また何か私でお力になれることがございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。

このような連絡が来たら、クライアントは「自分の仕事を、納品後まで気にかけてくれるなんて…」と、あなたのプロ意識に感動するはずです。そして、ちょうど新しい仕事を探していたタイミングであれば、真っ先にあなたに声がかかるでしょう。


まとめ:「探す人」から「選ばれる人」へ。あなたの新しいステージの始まり

継続案件を獲得するまでの流れ、ご理解いただけたでしょうか。

継続案件は、幸運を待つものではありません。 一つひとつの単発の仕事に、あなたの誠実さと、ほんの少しの工夫を込めることで、あなた自身の手で引き寄せるものなのです。

そして、初めて継続案件を獲得できた時、あなたはもう、毎日お仕事を探す必要のある「ワーカー」ではありません。 クライアントから信頼され、頼りにされる、かけがえのない**「ビジネスパートナー」**です。

その新しいステージは、あなたのすぐ目の前にあります。 自信を持って、目の前の一つのお仕事に、心を込めて取り組んでみてください。

継続案件の獲得は、あなたが「個人事業主」になるということです。少し気が早いかもしれませんが、今のうちからクラウド会計ソフトを導入しておくと、未来のあなたが、今のあなたにきっと感謝しますよ。

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