クラウドワークスでお仕事を探していると、募集要項の中に「納品はスプレッドシートでお願いします」という一文を見かけたことはありませんか?

「スプレッドシートって、あのExcelみたいな、マス目がたくさんのやつよね…」 「どうやってクライアントに渡せばいいのか、さっぱり分からない…」 「もし使い方を間違えたら、すごく迷惑をかけてしまいそう…」

そんな不安から、せっかく「これならできそう!」と思ったお仕事への応募を、諦めてしまった経験があるかもしれません。

でも、どうか安心してください。 「スプレッドシートでの納品」は、あなたが思っているよりも、ずっとずっと簡単です。 そして、このスキルを一つ身につけるだけで、あなたが応募できるお仕事の幅は、ぐっと広がります。

この記事では、パソコンが苦手な方でも、この記事を読むだけで迷わず納品まで完了できるよう、「Googleスプレッドシート」の使い方を、3つの簡単なステップで徹底的に解説します。


そもそも「スプレッドシート」って何?Excelとの違いは?

まず、言葉の整理から始めましょう。

● スプレッドシートとは? 「表計算ソフト」のことです。Excelのように、たくさんのマス目(セル)に文字や数字を入力して、情報を整理するためのツール全般を指します。

● 在宅ワークで使うのは、ほぼ「Googleスプレッドシート」 在宅ワークの納品で「スプレッドシートで」と指定された場合、そのほとんどは、Googleが提供している**「Googleスプレッドシート」**を指していると考えて間違いありません。 これは、Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で使える、インターネット上の表計算ソフトです。

● Excelとの一番の違いは「共有のしやすさ」 Excelは、パソコンにインストールして使うソフトで、完成したファイルそのものをメールなどで送る必要があります。 一方、Googleスプレッドシートはインターネット上で動くため、完成したシートの「リンク(URL)」を相手に伝えるだけで、中身を見てもらうことができるのです。この「共有のしやすさ」が、在宅ワークで広く使われている最大の理由です。


【3ステップで完了】Googleスプレッドシート納品・完全ガイド

それでは、実際にGoogleスプレッドシートを作成し、クライアントに納品するまでの手順を、3つのステップで見ていきましょう。

ステップ1:新しいスプレッドシートを作成し、データを入力する

まずは、納品するためのシートを作成します。

【手順】

  1. お使いの検索エンジンで「Googleドライブ」と検索し、ログインします。(Googleアカウントが必要です)
  2. Googleドライブの画面左上にある、カラフルな「+ 新規」というボタンをクリックします。
  3. 表示されたメニューの中から、緑色のアイコンの「Googleスプレッドシート」を選びます。

これだけで、まっさらなスプレッドシートが新しい画面で開きます。見た目はExcelとそっくりなので、なんとなく安心しますよね。 あとは、クライアントから指示された通りに、文字や数字を入力していくだけです。例えば、納品したブログ記事のタイトルや、文字数、URLなどを、一行ずつ入力していきます。

ステップ2:共有設定を「リンクを知っている全員が閲覧者」に変更する

ここが、最も重要で、最も多くの人が間違えるポイントです! 作成したばかりのスプレッドシートは、鍵がかかった「非公開」の状態になっています。このままリンクを送っても、クライアントは見ることができません。 そこで、クライアントが見られるように、「鍵」を開けてあげる作業が必要になります。

【手順】

  1. 画面の右上にある、緑色の**「共有」**ボタンをクリックします。
  2. ポップアップ画面が表示されたら、下の方にある「一般的なアクセス」という項目を確認します。初期設定では「制限付き」になっているはずです。
  3. この**「制限付き」と書かれた部分をクリックし、表示された選択肢の中から「リンクを知っている全員」**を選びます。
  4. 次に、その右隣にある役割設定が**「閲覧者」**になっていることを確認します。
    • 閲覧者: 内容を見るだけ。一番安全な設定です。
    • 閲覧者(コメント可): 内容を見て、コメントを残せる。
    • 編集者: 内容を書き換えることができてしまう。 特別な指示がない限り、納品の際は必ず**「閲覧者」**を選びましょう。

ステップ3:共有リンクをコピーし、クライアントに報告する

鍵を開けたら、あとはその「合鍵(リンク)」をクライアントに渡すだけです。

【手順】

  1. 共有設定の画面で、**「リンクをコピー」**というボタンをクリックします。これで、あなたのパソコンに、このシートを見るための専用URLがコピーされました。
  2. 最後に、画面右下の**「完了」**ボタンを押します。
  3. クラウドワークスのメッセージ画面を開き、納品の報告文と共に、コピーしたリンクを貼り付けます。キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「V」キーを押すと、簡単に貼り付けられます。

【納品メッセージ文例】

お世話になっております。マキマックスです。

ご依頼いただいておりました「〇〇の記事作成」につきまして、成果物を以下のスプレッドシートにまとめましたので、納品させていただきます。

[ここに、コピーしたスプレッドシートのリンクを貼り付ける]

お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


これだけは注意!スプレッドシート納品でよくある失敗例

失敗例1:共有設定が「制限付き」のまま送ってしまう 一番多い失敗です。クライアントから「アクセス権がありません、と表示されて見れません」という返信が来てしまいます。必ず「リンクを知っている全員」に変更しましょう。

失敗例2:権限を「編集者」にして送ってしまう 善意で「編集しやすいように」と考えてしまいがちですが、これは危険です。クライアントが誤って、あなたの作った大切なデータを消してしまう可能性があります。指示がない限り、必ず「閲覧者」に設定しましょう。


まとめ:スプレッドシートはあなたの味方!仕事の幅を広げよう

スプレッドシートでの納品手順、いかがでしたか?

  1. シートを作成し、データを入力する
  2. 共有設定を「リンクを知っている全員が閲覧者」にする
  3. リンクをコピーして、メッセージで報告する

たったこれだけです。 このスキルが一つあるだけで、あなたは「パソコンの基本操作がきちんとできる、信頼できるワーカー」という印象をクライアントに与えることができます。

そして何より、これまで「スプレッドシート納品」という言葉だけで諦めていた、たくさんのお仕事に応募できるようになるのです。 ぜひ、このスキルをあなたの新しい武器にして、仕事の幅を大きく広げてくださいね。

この記事で納品方法はマスターできましたね。もし、簡単な関数なども覚えて、もっと作業を効率化したいと感じたらこれで学ぶのがおすすめです